離婚

<4/5>
まじで。
いや、籍入れてないから正確には事実婚解消なんだけど。
彼はもうなにがなんでも仕事をやめて、気楽な車中生活者になりたく(このへんちょっとあいまい。とりあえず辞めるということをしてみたいのだと思う)、もう誰かの「夫」をする気もなく、猫は引き取ってもいいがとにかく別れたい、と。経済的に自立していない女と暮らすのが歳とともにしんどくなったのだと。
そんなわけでカラオケどころの気分ではなく、勝手ながらキャンセルさせて頂きました。スミマセン。

前々からピリピリしてるなあとは思ってたんですが、こちらが気を使えば使うほど自分が「抑圧的な封建主義男性」に思えていやなんだそうです。
最近、「とりあえずうまいもん食わせとこう」と思って料理とお菓子づくりを頑張ってたんですが、それも逆効果だったよう。

そんなわけで、いつまでも私の生活は平和になりそうにありません。
今バイト先と比較的うまく行ってるのでその線でなんとかならないかとか、6月までは別件で短期バイトがあるのでそれらに邁進しながらルームメートを探して出て行こうかと…。

別れてしまったらもう二度と会えません。変な話ですが、彼が今後どうなるのか心配です。どっちかっていうと私のほうがやばいんだけど。
でもそうやって気を使うことがまたストレスなんだよねえ。
とりあえずなんか食べよう。

<4/7>
一日動悸と不安と闘いながらタウンワーク見たりとらばーゆ見たりして絶望的な気分に。
バイト先の店長に「家庭の事情で、やめることになるかもしれません。やめるとのやめないとも言えないというのが実情なのですが、こちらとしても状況が読めません」的なメールをしたところ、
「久々にいい人に入ってもらったと思っていたので、よかったら事情をきかせてください」と慰留。

常々旦那からはダメ人間呼ばわりされてたので、こういうのは沁みます。
しかし、時給900円のバイトのシフトを増やしたくらいじゃ、どうにもなんないのだ。と思いつつ、バイト先から慰留されたことを旦那に話したら

「慰留されてるのになんでやめんの?やめないほうが得じゃん?」

は?

「君いっつもタウンワークとか見て応募してはヘンな会社入ってやめてるじゃん。リスキーじゃないの?」

は?

「自立できるだけの収入が難しいんだったらさあ、11万くらいだったらなんとかなる?俺車生活とか大分県移住とかはあきらめて東京近辺でもいいから。あと、人を養うプレッシャーが減ったら、もしかしたら辞めずに今の仕事で頑張れるかもしれない。あとねー、谷津にいい物件があってねー(略)ウクレレ教室ていうのも別に非現実的な話じゃなくてー(略)」

ツテで仕事を探すのが普通、それ以外は頭の悪い人がやることと思ってるらしいが、地方出身で派遣社員をずっとやってきた私にはそんなもんはない。第一この人、ワーキングプア特集を見て「俺だったら同じ立場になってもここまで落ちない」って言いきった人だしね。

慰留されてる職場をやめるのがどんなに損かを鼻で笑いながら小一時間諭されました。一番いいのは時給増やしてくれることだよねとか、なんでやったこともない業界に飛び込むわけとか。
「誰のせいだと思ってんの?」と思わず切れたら
「助言を求められたのかと思ったから」
助言ね。

昨日は仕事から帰るなり「ちょっとこの家見て〜」とか言ってくる。いつもは帰宅直後は会話なんかしないのに。
いい物件も見つかり、ウクレレ教室のテナントも見つかり、自分の思う通りにことが運びつつあるので機嫌がいいらしい。
やめてどっか遠くに行きたいが、追い出そうにも追い出せない不良債権がいるので、すべて希望通りにはいかない、どこらへんまでなら妥協できるかを探ってる感じなんじゃないのかな、あれは。

以前、彼がカメラに月15万から20万つぎこんでると聞いて「どこのセレブ!?」って私が言ったらすっごいブチ切れたんですけど、この人。要するに好きにやりたいのね。
ホリエモンが毎晩キャバクラに行ったからって誰が責めるんだ!?」
あんたはヒルズ族じゃなくてただのちょっと年収がいいだけの庶民だ。それに、ホリエモンだって、自分がそういう生活しながら家族には貧乏させてたら批判されると思うよ。

仕事がストレスなのはわかる。やめたいならやめさせてあげたいですよ。でも、1年とか2年休職できる制度があるのに、そちらをとらないで療養中の私にいきなり自立をせまる方向をとる神経は、もう私を家族とみなしていないか、最初からみなしていなかった証拠だと思う。だったら新しい家の間取りも、私は知りたくないです。

今、家賃と生活費は彼におんぶにだっこです。年金、国保は自分で払ってます。人間である以上、そのくらいは自分で稼いで払うべきかもしれない。本来、家賃と生活費も自分で稼いで自立するべきなのだと思う。事実、昨年までは私はずっとそうだった。しかし、月収てどり18万の中から貯金し、生活費として2〜3万をおさめると(パンパンのアガリみたい)、小遣いなんて微々たるもんである。その一方でカメラキチガイが湯水のように金を使っている。当然貯蓄なんかない。それどころかFXで破産寸前になる始末。リーマンショックの時、
「豪ドルがあと100円落ちたら俺破産ですから」って突然言われて
「じゃあ別れる」ってとっさに言ってしまって怒らせたこともある。

同じ家に住んでいて、夫が月の1/3が休みで、カメラ屋詣でにいそしみ20万近くをカメラとレンズにつぎ込む一方、私は美容院にも半年行ってません。こないだ1000円カットで切って自分で白髪染めた。社長と平社員の関係ですね。

彼の希望は、「いつでも追い出せる状態で一緒に住む。家事もできればやってくれれば助かる」なのだと思うのだけど、これってルームシェアに近い。しかし、一応他人と性関係を結んではいけないという束縛がある以上、ある意味派遣社員に近いのではと今気付いた。雇用関係であって、夫婦関係ではない(報酬は家と食料)。老後の貯蓄にさえ口を出す権利がない妻はもう妻ではない。
そもそも、彼はそういう関係が理想だったのだと思う。たびたび「別に専業主婦でもいい」とは言っていたけど、実際はゆるやかなルームメイトとして一緒に住める異性が理想。残念ながら、そのためには女性の側に雇用不安があってはならないのだ。私では不適切なのである。
そして今の我が家の状態は家庭内夫婦格差のものすごく典型的な例だ。一番陥りたくないところに陥ってしまった。彼とは婚活で一緒になったのだけど、策におぼれたとしか言いようがない。