気づいたら山本圭一

テレビをほとんど見ないのでいわゆるお笑いがわからないのだけど、気づいたら山本圭一?が復帰する?けど世にいる性犯罪被害の人は彼をテレビで見て嫌な気持ちになるだろう、ってのがなんか話題になってて、それで思い出したのが「千と千尋の神隠し」。
あれ、ラスト近くでハクが、主人公の女の子が幼いころはまった川の化身だってことがわかって「ハクは優しく私を運んでくれた」ってセリフがあるけど、ふつう川にはまったら子どもは死ぬよねえ。

私の家は祖父の代に会津から網走へまず入植したのだけど、川にはまって子どもが死んだので網走から移ったの。
以前、母が戦後疎開していた家を長野に尋ねたら、その家でも「家の前に川があるでしょう、あそこで昔子どもが二人死んでね、それで柵をつけたんですよ」って話を聞いて、子どもってそんなによく川にはまるものなのかと驚いて、というのがまあ、あのセリフ聞いたときに思い出されて微妙な気持ちになったんですよ。

高島兄弟も、一番上の兄が当時のハウスキーパーに風呂に沈められて殺されたんじゃなかった?母の寿美花代は事件後、浴槽に一度も浸かったことがないとか。こんなに身近にあるものを恐怖し続けなければならない人生も壮絶だ。この人は絶対にテルマエロマエを観ないし読まないだろう。日本のテレビはほぼ毎日旅番組を流してて、旅といやあ温泉、温泉といやあ浴槽なのだから、この人こそテレビが怖くてつけられないのではないか。しかし本人はテレビで仕事をしているという。

10年ほど前の志村けんの「さあ殺せ!」はすごくいい舞台だったんだけど、当時マーシーが覗きで捕まって休業してた時で、志村はけっこうしつこくその事件をネタにしてた。まだ事件がホットな頃だったから、事件そのものを笑おうとすること自体に軽くひいた。その後も志村はマーシーの復帰に尽力していたそうだから、あれもその関連だったんだろうと今では思うけど。

なんか今ヤマザキマリがテレビに出てるなあ。あまり出て倉田真由美みたいにならないでほしいなあ。

話を戻すと、ええと、だからこの男をどうしたらいいかという件については私はまったくノーアイディアなのですが、まず、総武線で何度も痴漢にあって思ったのが、外に向かって「私は今性欲を催しておりませんので、私に痴漢しないでください。」とか「私は今ちょっとその気分なので、こういう条件下でならここまでおkです。」とかそういうのを表示できるシステムって今後できないのかなあ。性行為って最初から最後まで徹底して合意かそうでないかだけが問題なのだから、完全合意をお互いに認識できて証拠も残るシステムがあればいいんじゃないのかなあ。男の側からも「今ぼく痴漢したい気分です。」とか「女性に挟まれてぎゅってなりたいです」とか「全然その気分じゃないです」とか。絶対に本心しか表示されないシステム。で、最後はお互いの顔とか服装で「パス」とか。そうすると今度は公共空間でのプレ性行為は周囲の迷惑じゃないかとか「その気だったくせに顔で差別した、名誉棄損だ」とかいう別の問題が出てきますね。あと、システムが誤作動したら大変なことになるよな。1999年にもしこのシステムがあったら、2000年問題で本来の痴漢も痴漢冤罪事件も激増する!という話題でおおいににぎわったに違いない。

最後の手段は貞操帯だな。しかし貞操帯が開かないとなると、性暴力が暴力に転じ、あっさり殺される気もする。ならば鎧と兜か。もうちょっと軽量化して、基本的に自分の身体をバイオハザード化しておいて、行為の直前にだけ解除できるような化学的なものってできないのか。でも、幼児の場合、その解除権は親が握るわけで、幼児に対する性的虐待の主な加害者が、実は近親者であるという問題を一切解決しないし、その解除の権限が自分自身にしかない場合、やはり「加害者が言葉巧みに被害者を安心、誘導して」という事態は防ぎようがない。

そういや、札幌大通りの地下通路に米米の石井なんとかの、マン・レイのパクリみたいなオブジェがあって、そういやこの人南野陽子をぶちのめしてたのに南野ファンは一切異議申し立てしなかった、あいつらヘタレだって誰かが言ってたなあ、って思ったのだった。