帰郷して以来もっとも不愉快なこと

帰ってきてからほぼ1年、あらゆる不快な事態に耐えてきたけれども、今日起きたことがもっとも屈辱的だ。

私は今日、甘酒を1カップ昼食に持っていったのだけど、これをスカートにはねさせてしまい、気付かずに休憩室を出てしまったのだ。その甘酒のはねをいつも休憩室に私物の姉キャンを積んでる女と、私のロッカーを勝手に開ける女に見つかって、

「何かつけちゃいました?ウエットティッシュかなにかで落ちないかしら・・・(私が視界から消えてから)やらしい汚れw」
「誰のw?課長のw?」
という会話をされた。
視界から消えたといってもすぐそばの給湯スペースにいたので、別に聞こえないようにというわけでもない。
会話の内容自体が理解できなかったので、ほぼシカトして二人の前を通り過ぎて持ち場に戻った。理解したところで愉快な気分になりそうもないので、思考を放棄したが、後からじわじわと、心の底から打ちのめされた気分になった。侮辱という以外なんと言ったらいいだろう。20代や30代の女性の口にすることだろうか。無遠慮で無神経で無教養で無恥だ。

そしてこれは別にいじめというわけでもなく、ただの日常会話なのだ。おわかりでしょう。ここがどんなに下品な土地か。もうこいつらに何一つ遠慮も迎合もするものかとあたしは思ったね。このあたりはモナコなどと同じ中程度の緯度にあり、それほど寒い土地ではないはずなのに気候的な諸条件のせいで寒い。こういうところに住むと人は下品になるに違いない。私はその日あった腹立たしいことは大体父に話すのだけど、これは言えなかった。