ネットカフェにて

10時間時間をつぶしてきた。
授業は保護者に事情を話して休みを貰い、タイマーでセットしてきたストーブは管理会社に切ってもらった。

猫では仕事を休まないつもりだったのだが。

で、漫画を読んで癒されたかというとそうでもない。私は取返しのつかないことをしてしまったけれど、重版出来!進撃の巨人にも、宇宙兄弟にも、怠惰の帰結として科学的な情報の収集を怠り、結果として小動物を虐待した人はいない。

猫は許してくれないし、20年かけて積み上げた信頼できる飼主は、最後の3日間で「ただの痛いことをする人」に変わってしまった。
暖かく安心できる寝床は人の足元に近く、洗濯機の男がうるさく、つかまれば口内炎で腫れあがった口、胃酸でただれたのどにビタミンや胃瘻食を流し込まれ、幽門が閉鎖しているために小腸まで届いていなかったのは、だいぶ猫が消耗しきったあとにわかったことだった。

私は無知ゆえに、猫を嘔吐の消耗と心臓への負担、そして恐れと孤独の中で死なせてしまった。

どこかのタイミングで腎不全医療から終末医療ホスピスへの切り替えが必要だったのに。私は、死にざまをイメージできなかった。