かなしいお好み焼き

ゆうべはしんどかった。熱でしんどいのはともかく、そういうときに既往症がこれでもかと暴れるのはかなわん。とくに右足首の捻挫、とっくに治ってるのにこういう時ぶり返すなよ。5年前だぞ。

アッパッパをひっかぶって電気毛布に潜り込むも寒さと痛さでうなりながら震えることしかできない。上腕と太ももを最低限おおわないとダメなのだがもうタンスまで歩いていって中を探す気力がない。そこに頻繁に尿意。電気毛布の温度を最強にすると猫が入って来るので下げる。老いた猫は自分の体感温度に鈍感ですぐに熱中症や低体温症をおこすのだ。はだしのゲンに出てくる寒い寒いって言いながら死んだ復員兵を思い出した(不謹慎)。猫はきまぐれに枕を占領したり布団から頭だけ出してみたりしていたが、そのうち腕の中でとぐろを巻いた。今、知床連山に熱中症フラグが立ちました。しかもたまに私のアッパッパの裾に乗るので、トイレに行くとき痛みをこらえながら最大限猫様に気を使いつつアッパッパを引き抜かねばならない。

何度目かのトイレのときに、力をふりしぼってタンスからパーカーとレッグウォーマーをとりだしどうにか身に着けて寝る。毎日、猫の顔をちゃんと見て寝るようにしてるんだけど、見ても見ても頭がぼんやりしてちゃんと覚えていられる気がしない。枯れ葉のように軽くなった猫に「お願いだから今日は死なないで」と言ってみるんだけど、こういう時に限って猫は何も言わないただの猫だ。