香林農園のチーズ

なかなかガツンとくるチーズを作っている帯広市の香林農園(かりんのうえん)。
近隣の空港においているのと、賞味期限の関係でおいしくなった頃に安くなるのでたびたび買っている(日本の賞味期限ってほんとあまり意味がない)。

香林農園
http://www.lovely-cheese.jp/2009/06/post-149.html
http://www.mahoroba-jp.net/blog/2011/08/post_1179.html
帯広空港、また女満別空港の村一番というショップでも買える。

あまり情報のないなぞのチーズ工房なのだけれど、聞くところによると帯広からほとんど出たことがないというおじいさんとおばあさんがパソコンも携帯もないという環境で十なん年、延々と製法を変えずに造り続けているらしい。いいですねえ。ここのチーズは時として「雑巾のしぼり水」(キロンヌ)と言われたりするのだが、その反面「日本のチーズもここまで来たか」などと評されたりもする。雑巾臭いというのもわかるような気がするが、私は知っている。あの匂いにはひそかなファンがいる!

このあたりでは珍しい山羊乳、山羊・牛混乳のチーズもあってうれしい。

先日久々に空港に行ったら、ウオッシュチーズ・ペテガリが賞味期限1日前で安くなっていたので買った。ふっふっふ、ここのチーズは消費期限ぶっちぎって1ヶ月くらいがうまいのだ。それ以上は試したことない。なぜなら食べてしまうから!

香林ファンはどうもそのへんをわかってる気がする。プロパー価格で並んでる間は店頭在庫がなかなか動かず、期限が近づいて100円引きになったころいきなり動くのだ。常にあるわけではないので、頻繁に行って賞味期限と在庫数を見ておかねばならない。出遅れたら元も子もない。1つぶんの値段で2つ買えたらラッキーだが、買えなかったらおしまいだ。だったら早めに買って自宅の冷蔵庫で熟成させたほうがいい。

今回買ったペテガリ、クリスマスまで熟成させようと思ったが、もう半分になってしまった。
ここのチーズは最初の一口はあまり魅力的でないのだが、食べ進めるととりこになる、不思議なチーズだ。中でも私のお気に入りはキロンヌ。輪島のいしる醤油をほんのすこしつけて食べるのもよい。

私はお前は丑年だからのろいんだと言われ続けてすっかり牛嫌いになってしまった。この時期に英会話教室でたてる新年の抱負は毎年「My new year's resolution is to be panctual.」(来年こそは遅刻をしません)。その私が乳製品のとりこになっている。牛ののろいだと思う。