ヤリキレナイ川

知人にメールしながら、プライバシーをほじくられたことについてどんどんどんどん後から後から腹が立ってきて、「いなかはこうなんだから、いちいち腹を立ててはいけない」と思っていたけど、ほんとにほんとに不快だったんだ!という気持ちになってきて、ものすごくやりきれない。誰かに顔を見られるのがイヤで外にも出たくない。北海道にはヤリキレナイ川という川がある。サルベシ湿原とかガマンシトケ山とかもあるかもよ。ここの人たちに「子どもはいつ?」がセクハラだなんてことが通じる日はきっと永遠に来ないだろう。その前に限界集落になって地図から消えるだろう。

水つぎに来ないカフェに入りたい。

昔、ロンドンだかニューヨークだかからアイスランドだかグリーンランドだかのへき地にやってきた医師の妻だか教師の妻だかがついに土地になじめず鬱になって先に帰国したという海外の番組を見て、当時道民だった私はこの妻に憤慨したけど、この人は雪や氷との戦いがイヤだったのではないんじゃないか。どう見ても食品としてギリギリアウトな果物を「遠慮するな」と持たされたり、子どもの数を云々いわれたり、生活の中で球状のものを手に持った時に男性器の名称を用いたジョークを突然言われたりしたんじゃないのか。

いったんこういうことが気になってしまうと、それまで特に気にならなかった方言やなまりも耳触り。ブレーキはかるものではない。かけるものだ。布団はしくんだ。カーテンは閉めるんだ。手袋ははめるんだ!!!!ウインタースポーツの選手はなんでこんなにヤンくさいんだ!!!!

中学生の頃、とにかくここから出たかった。箱庭みたいでどこにも出口がないのだ。でも少なくない同級生たちがここで成人してここで結婚してここのコミュニティの成員となり、子どもを産んで、ミクシィで「○○町大好きです!一生離れません」とか言ってる。ちゃんと日本の人工維持に貢献しているし、えらいよね。
私はこの人たちと仲良かったことはないし、今後も仲良くなれないと思う。子どもの時からそうだったけど、バレエとかやってアタシは田舎者じゃないのよみたいな感じが気に入らない、必読図書でもないのに図書館で本借りてるし空気読まないしなんなのこいつっていう目で一生見られるんだと思う。