ソルト・イン・ザ・ウォーター

今度は塩水を大量に飲めだってよ。
ダイエットウィズ「塩水で腸内デトックス
http://diet-wiz.net/127/

こっちは「それあきまへんで」っていう記事
NHK「News Up 塩水飲んでダイエット?あふれる“フェイク”健康情報」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170206/k10010866251000.html

これまだとうぶん流行ると思うよ。だってお金かからないもん。20分で1リットルは水分摂取のスピードとしても無茶だし、ただでさえ「塩分をどうするかが和食の最後の課題」とまで言われてるのに朝からいっきに10グラム。塩分は従来言われているよりも、もう少しとってもいいような話も最近聞いたんだけど、それにしてもいちどきに10グラムって。
うろんなダイエットが流行るたびに(ダイエットに限ったことじゃないけど)「学校がきちんと教えないから」「学校で教えるべき」って声がちょろっと上がってくるように思うんだけど、教えてるからね。一日の適切な塩分摂取量とか、どの栄養がどのくらい必要かとか。和食をプッシュしすぎててくどい感じもするけど、概ね中学家庭科の教科書にはまともなことが書いてあると思う。イクメンとか「まごはやさしい/おかあさんやすめ」(まごは…まめ、ごま、やさいなどの意。和食を表す。おかあさん…いわゆる洋食のことで、既婚女性の手抜きを嘲笑するターム。すごい嫌い)とかはどうかと思うけど。

教科書は改定のたびに全ての地域の図書館に「今回の教科書」が配布されて一定期間閲覧できるから、見てみたらいいですよ。公開期間すぎるとうちんとこは言わなきゃ出てこなくなるけど、常時閲覧可能なとこも多いと思う。「今はこんなことも教えるんだ」とか「この単元のつぎにこれ?わかりにくくない?」とか「道徳ヤバスwww」とか「保健体育!」とか色々発見があって結構楽しめます。

なんかあれかな、こうなったら私が痩せてダイエット本を出せばいいんじゃないのかな。「家庭科の教科書どおりに食べて暮らして痩せる本」。多分このコンセプトではまだ誰も出してないんじゃないか。でも売れないんだろうな。学習参考書もそうだけど、「学校では教えてくれませんよ!」「公教育の裏をかきます!」みたいなのがないときっと手に取らないんだよね、みんな。

追記
ソルトウォーターバッシングって呼称があるんですね。ベイジングbathingがどこかの時点で間違って紹介されて以来定着したらしい。NATROM先生も記事を書いておられた。