ファースト・ポジション/住宅街のソニー・ビーン

YAGPというアメリカのバレエコンクールに出場する10代ダンサーたちのドキュメンタリー「ファーストポジション 夢に向かって踊れ」を買う。劇場公開を引越しの忙しさのために見逃して以来ずっと気になっていた。こんな単館上映系、DVDにならないのだろうなと思っていたら、なるんですね。ていうか今、どんどんDVDになるんですね。ていうかいつの間にやら文科省と東京都の推薦映画になっていたんです・・・この時点でなんとなくイヤな予感はしたのだが、早期就労手当が出て車代をカバーできた記念に買ったらハズレだった。

そもそもYAGPが、観客の口笛がピーピーうるさくて好きじゃなかった。「ワオ!」とか「イエーァオ!」みたいなのも。DVDで見てもこれがやっぱりうるさい。そして子どもを未来のスターにすべくあらゆる支援をする社長夫人の姿がもう見ていてつらいの一言で、これが文科省、東京都の推薦であるということと相まってすごいダメージくらってしまった。「こういう気構えで子育てをしろ」と言いたいのだろうか。いやでも娘のバレエのために経営してる会社を移転させるって公私混同じゃないですか・・・?ビンボー人は金持ちの自己実現のために万障繰り合わせろって言われてるような。この親の言う「やり過ぎって言われるけど、振り返った時に後悔したくない。」っていうセリフに「あんたの後悔なんか知るかい」と思ったのは私だけなのだろうか。

無理して見に行く映画でもなかった。気が済みましたが、bunkamuraで見たほうがDVD買うより安かったなあああああああ。

それはそうと、向かいの家の、うちの庭をみんなでトイレにしている黒猫3匹が5匹に増えた。出産したのだ。6月ごろ黒ちゃんの中(大中小いる)が子猫をくわえて、向かいからうちの方へ歩いてくるのが見えて「ああ産んだのか・・・どこへ連れて行くんだ」と思ってたら、うちの車庫のすごい上の方に運ばれてて(あと少し発見遅れてたら暑さでヤバかったんじゃ)、あわてて子猫を向かいの家の、玄関横にある半野良用寝床(実質黒ちゃんズハウス)に戻しに行ったのだった。チビ黒は2匹とも立派に育ってうちに用を足しに来てる。みんな真っ黒。大中小、チビ、小チビ。多分大が父猫で中が母猫なのだろう。ソニービーンみたい。