教会で迷う新年

人生で一度は、何かに入信するという行為をしてみたいと思って、15年くらいイスラム教徒になるべく豚肉とお酒をやめる訓練をしてたんだけど、無理でした。お酒はやめられるんだけど、豚肉がそうもいかない。ラード美容を実践してるし、こんなのがモスクに行っても迷惑だよね。

それで、小さいころからつかず離れずの距離でいたキリスト教さんとじっくり話し合ってみようかなと思って、近隣の教会を探してるこの頃。いざ所属するとなると迷うのよこれが…駐車場広いとこがいいし、できれば海外の牧師さんか神父さんが定期的に来ててくれると嬉しいし、現時点で教会がボロいとお布施が大変そうだなあ(この時点でもうだいぶ純粋でない)。カソリックは無理だよね、二回離婚してるし。それに施設がキラキラできっとお布施が(略

そんなこんなで、よく買い物に行く街のプロテスタント二社(って言わないですよね多分)に絞ったんだけど、もうまるでネットに情報ないんですよ…行くしかないのか。でも行って「やっぱりあっちにします」て言いにくいじゃん…。

そんなこんな考えつつ、クリスマスの前夜にひっさーびっさーにコンビニ行ったら香港の旅行者が二人困ってて、コンビニの店員さんも困ってて、通訳してきたん。帰ってきたら近所の犬がちょうどうちの前を散歩してて、その犬は私が大好きなので、しばらく遊んであげました。まだ教会を決めてないけど、とてもクリスマス的だったと思います。

このクリスチャンになりたい発言は、うちの町の現ALT(ヒンドゥー教徒)にめっちゃ火をつけてしまったようで、かなりガチで動機を訊かれたり「タイ仏教ではなぜダメだったの?」と言われたり、私の英語力ではけっこう答えるのが難しかった。結局、キリスト教的なものに対する、素朴な、無知ゆえの、ミーハーな憧れがあることは否定できない。彼女は私がどの程度、エホバの天地創造を信じているかなんかが気になったみたいで「私は第一に科学を信じているし、キリスト教がだいぶんミソジニーを内包していることも納得してる。数年後にはやめているかもしれないし、教会を変わってるかもしれない。でも宗教に変わる広域ネットワークを、結局日本は持ち合わせていないし、一度その中に入ってみたい」と言ったらなんとなく納得してたようだった。「OK、でもムスリムのことも常に忘れないでね」と言われた。忘れないよ、いつだって心はイスタンブールだもん。