空を見つめて

猫はもう空を見つめてただよだれを流すだけの生き物になっている。フローリングの上を歩けなくなったので、トイレを増設したが、やはり病みつかれた頭では覚えきらないらしく、どうしてもフローリングの上のトイレに行きたがる。そしてへたりこんで床に体温すわれているので、そのたびに滑り止めを敷いてある方に移動させるのだが、連れて行かないとわからないらしい。ここまで来たらもう、ほんとに安楽死案件じゃないかと思うのだけど。
周辺の通える病院全部に相談したけど、どこも「今行ってるところで継続してください」としか言われない。かけられる予算にも限度がある、そういうことも含めて相談したい、と言うと「今しているお世話は永遠に続きます。負担であれば、お世話の頻度を減らしてください。そうするとすぐに死にます。それも自然死です。」

それって結局、私に殺せってことだと思う。
確かに飼い始めたら殺すところまで飼主の責任なのかもしれないが、病で苦しめながら死ぬのをただ待つのと、薬剤投与で死なせるのと、どっちが苦痛が少ないかは考えどころではないのか。

嚥下がつらいようで、水もいやがる。飲ませてるけど。毎晩、猫がぴくりとでも動くとすわけいれんか!?すわトイレか!?と飛び起きる。
毎日2時間運転する身としてはこれはまずいのだが、不眠時の頓服まで飲んでも目が覚めてしまう。その気になったら眠らずに1週間とかいけるのかもしれない。その間に大量に脳細胞が死ぬだろうけど。