本当は違うんだ日記

「レズはきれいだからいいですけど」(生徒の雑談)
「(男子生徒名)と(男子生徒名)がひそひそ話をしている。気持ち悪いからやめろ」(学級通信)
「男が男に手紙を書くなんてと思われるでしょうが変な趣味はないのでご安心ください」(うちに歌いに来た歌手)

もう、こういうのに、遭遇するたび違うんだそうじゃないんだ、それは差別なんだ、人口の1割は常にヘテロじゃない人々なんだ、私の知人には主婦同士のカップルがいて、すごいことには一人の出産にもう一人の家族が立ち会ってたりするんだ、どういうことかって?知らないよ!友達でもそこまでつっこんで聞けないよ!ってもうずーっとずーっと言い続けてすごく疲れてるんだけど、でもここで黙ったらダメなんだと思って遭遇するたびに言い続けてるわけ。

でもやっぱり田舎だと発現率が低いし、もう本当にナチュラルにゲイやビアンは「どこか遠くにいる変わった人たち」扱いなんだよね。ブッシュマンみたいに。だけど本当はここにだって、100人以上の集団なんだからいるはずなんですよ。ていうか、そもそもあなたもわたしもその可能性があるんですよ。って思いながら生活してると本当にへとへとです。そもそもビアンって言葉が通じないの。レズって言うの。だからこっちは「その言葉はですね」から入るんです。

帰ってきたとき、初音ミクとかボカロ系がふつうに浸透してて、文化の時差って縮まったなあって思ったけど、やっぱ人間の多様性を生で知ってるかどうかに出るんだよな・・・。そういうのを認めるかどうかとは違うんだ。それ以前なんです。あまりにもそれ以前なんです。