処方がかわる

今まで睡眠に主眼をおいた睡眠導入剤中心の処方だったのだけど、自律神経系にきくリボトリールを日中もふくめ服用して、睡眠導入剤を将来的になくすか容量を少なくする方針に。

精神系の薬を飲んでいると「歳をとってから障害が出る」「漢方にすべき」「飲まないほうがいい」「酒のほうがいい」などと言われるのだが、老後より今の収入が必要だし、漢方だって薬効成分が人体に作用してる点では同じだし(ちなみに抑肝散は長く服用したがたいしてきかなかったのでやめたのだ)、薬を飲まないと働けないし、そもそも病気なのだから飲んでいるのであって、好きで飲んでるのではない。酒は非常に高価な依存性物質であって薬より悪い。ていうかアルコールも薬物だ。無理解というよりいちゃもんである。バレエの先生の指導も難解だが、まだしも禅問答であって、いつかは到達できるだろうなという気がする。しかしこういう発言にはいつまでももやもやが残る。それはどの発言も理論的、科学的でないからだ。

勿論やめることはできるし、リスクはあっても飲まずに生活することはできる。というのも、あまりに貧しくて病院に行けなかった時期もあったからだ。その時は福祉のことを知らなかったし、誰も教えてくれなかった。しばらく中断していた病院に改めて通った時に、中断の理由を聞かれて「離婚してお金がなかった」と言ったら「離婚したっていう重要な変化は言ってくれないと困ります!それでまた来たってことは今はお金があるんですよね!?」と怒鳴られた。二度とそこには行かなかった。結果長く治療を中断したことで、症状は悪化し、就寝前に缶チューハイを1本飲んでいたのが1カ月でブランデーのストレートになった。いいやつは高いので製菓用である。同じころ、偶然アル中のブックレットを翻訳し、「アメリカ人はオーバーだな」と思いつつなんだか怖いので酒はやめ、件のキチガイ病院のすぐそばの別のクリニックで治療をうけ(安くて驚いた)、転院しつつ今に至る。

薬も酒もやめてしばらくたてば自然と治るのかもしれない。だが、いったいどのくらいかかるのか。それを試しているうちに自殺するのではないかと思う。あるいは機械操作をあやまって死ぬかもしれないし、他人を巻き込んだ事故をおこすかもしれない。生きる喜びがなにもない状態を人間は何年耐えられるだろうか。そしてそれを暗に私にすすめてくる人の神経が私には理解できないのである。