小学生が1ヶ月お道具箱に放置したペテガリ

香林農園のペテガリがアオカビぶわぶわで見た目体積倍くらいになった。
亀の子で(だってカビだし)流水にさらしつつがっしがっしとカビを落とし、外皮とカビ面をそいでちょっと味見。

うまい・・・!

濃厚なナッツ風味に独特のコクと苦味がコンテのよさだけれど、このペテガリは、そのコンテの特徴を残しつつ、すべての要素が「優しい」。よく「物足りない」を言い換える大人語として使われる「優しい」だけど、そうじゃないのだ。
最初の一噛みから嚥下まで、優しい風味は優しいままで変化し続ける・・・。そして十分なコク。たとえるなら白子。

ここのチーズを記事にする人が皆言う「好みの熟成加減を自分で模索するのもよいものです」というのは、とどのつまり、賞味期限なんかあてにしないでかっびかびにしてからお召し上がりください、だと思うんですよ。だって、ここのチーズを出すレストランなんて、わざわざメニューに「香林農園の若いチーズ」なんて書くこともあるんですよ。

ああ、うまい。年の瀬にええもん食った。