出会いを求めて

なかなか出会いがない時代だけど、若いころのことをまだ記憶が残ってるうちに書いておこうと思う。消す前のブログにも書いてたかも。

なんか出会いたい、出会いがないといいながらタナボタ的に出会いが降ってくるのを待ってる受動的な人って多いなっていうのはずーっと思ってて、出会いたかったらなんでも駆使してがつがつ出会いに行かないとダメなんじゃないかなって思うんですよね。

私、ネットでの出会いがまだ不健全だった時代からだいぶがつがつしてたんですけど、当時は首都圏だったし入れ食いでした。30代だったし。

とはいえ犯罪には巻き込まれたくないし、語学に堪能なことを基準にしてました。外国語をひとつ習得するくらいの学歴があれば、そうそう変なことしないだろうと思ってたので。それに、これなら自分で判断できるから。とはいえそれで完全に防御できるわけではないので、男女ともにに身元証明を求め、有料のとこ使ってました。ここケチっちゃだめだと思う。最悪痕跡残って捜査の手がかりになるだろうし。

毎日届くメールからその人がタバコを吸うかとか動物が好きかとかじわじわ聞き出してエクセルで表にして数値化して、最後は会って人となりを見て、みたいな。今にして思うとミクシィとか使ってその人の日記を先に読めれば早かったかもしれない。出会った後でマイミクになって、日記にどんびきして別れたことがある。希少苗字だったのでまだ覚えてる。

ギャンブルに似てると思うんですよ。競馬だと思う。競馬やったことないけど。完全に運かというとそうでもない。完全に予測できるかというとそれも無理。データを分析し、予想し、考え抜いて、でも最後は賭けてみないとわからない。

そしてそこまで考えて厳選しても、会ってみたら微妙だったり。これがお互いにってこともあったし、どっちかが、ってこともあった。しつこくしないのも大事。もう縁がないんだから。あと英語しかできない英語バカだったり。体臭すごすぎてまじで無理だったり。あるいは考えるのに疲れて適当に会ってみてやべえやつだったり。夜の公園で置き去りにされたりしたな。ちょっと危なかった。話はすごくはずむのに形が合わなかったり、メールでは調子いいこと言ってたくせに、実際はただのミソ野郎でちょっともう無理だったり。短時間会うだけなのにすかさず醸し出してくるってすごくない?なんか試されてたかも。

で、そうやっていくうちに、やっぱいるんだよ。すごくいい相手って。コツはその人にあたるまで死なないことだと思う。なるべく避けましょう、死亡。

でもあるとき、そういう生活の一方で自分の猫をないがしろにすることがいやになってやめてしまった。青い鳥みたいな話だけど、私にとって、ただずっとひっそりとそばにいたあの猫以上のパートナーはいない(そしてその献身に報いることはできなかった)。

もちろん猫と人は違うけど、そこは取捨選択だと思う。すべては手に入らない。ガンガンやって早めに飽きることも必要だと思う。若いほどチャンスは多いんだから、後回しにしないほうがいい。そのうちいろんな義務がどうしても生まれるのが人生だからさ。